President's Message
代表メッセージ
かもめプロペラ株式会社
代表取締役社長
板澤 一樹
かもめプロペラは1924年の創業以来、船舶の安全運航のために信頼性の高い製品を設計・製造するという使命に向き合い続けてきました。その技術は、長年にわたり海上輸送を支えてきた確かな成果として評価されています。
特に、弊社の看板製品である可変ピッチプロペラは、操船性能の高さと省エネルギー性能、そして信頼性の高さから商船のみならず、漁船・官公庁船など国内外の様々な船で採用されてきました。また、船を横方向に動かすサイドスラスタや船の細かな操船を可能にするK-7ラダー(舵)など、船の推進・操船に関わる我々の様々な製品は、船を運航する乗組員の方と向き合う中で、より安全な運航・操船性を実現しようと、技術者が日々の研究と改善を積み重ね、開発・改良を続けてきた製品です。
社環境変化の中で求められる技術革新
私たちが製品を提供する上で大切にしているのは、品質と信頼性です。推進装置は船の安全を左右する重要な機器であり、安心して使っていただける製品を届けることは、社会インフラを支える装置を作るメーカーとしての責任そのものです。
一方で、世界の海運を取り巻く環境は大きく変化しています。国連の海事専門機関であるIMOは、2050年までに二酸化炭素などの温室効果ガスの海上からの排出を実質ゼロにするという戦略目標を採択しました。そうした非常に高い目標の中、船を構成する様々な製品は、今までの製品の改良に加えて、革新的なアプローチで開発された製品が求められる状況にあります。当社としても、時代に求められる製品を生み出すために、様々な取り組みを行っています。「ゲートラダー・システム」「かもめリアクション&バルブラダー」「SGmaxプロペラ」など、新たな製品を世に出してきており、こうした製品は社外との共同研究・開発も含めて、様々な新たなアプローチによって製品化され、改良を重ねています。
個の力を大切にする
設計、製造、営業、事務。役割は異なっても、自分の仕事をより良くしようと考えられる人には、それを後押しする文化があります。もちろん、現場には経験豊富な先輩がいます。先輩から教えてもらうことはすべての業務の出発点です。業務を行う中で知見を積み重ね、各人が考えながら、時には現場の中で議論し、業務の改善につなげる。そうしたことが会社としての力になっていきます。
そして、好奇心を持ち、問い続ける姿勢と実行力は、特に技術者にとっては重要です。まずは「なぜこうなるのか」という疑問を出発点に、 「もっと良い方法はないか」と問いを立ててみる。その問いに自ら向き合い、仮説を検証し、結果を確かめるというプロセスを繰り返すことで、技術者としての力は育っていくのではないかと考えています。
もちろん、すべての人が同じタイプである必要はありません。個人が多様な得意分野を伸ばし、会社としてもそれを後押しし、組織全体として価値を高めていくことが、かもめプロペラの力になると信じています。
次の100年に向けた責任と挑戦
海運は、日本にとっても世界にとっても不可欠なインフラです。海運を支える船舶機器の分野で確かな技術と信頼を持ち続けることは、社会に対する責任でもあります。2050年の温室効果ガス排出ゼロの実現に向け、世界中の船舶がこれまで以上に高度な性能を求められています。脱炭素という喫緊の課題に、技術と確かな製品で応えていくことは、私たちの使命そのものです。
守るべき価値を明確にしながら、挑戦を続ける。その両立こそが、次の100年に向けた私たちの姿勢です。様々な個性を持った方とぜひ一緒に働きたいと考えています。共に未来の価値を創っていきましょう。